Little Armyのブログ

障害福祉の仕事をしながら細々とではありますが、音楽活動をさせていただいております。主にはアコースティックギターでの弾き語りで、オリジナル曲もさせていただいております。ブログは気まぐれに思いついたまま書かせていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。

障害の対象拡大について

今まで成人の知的障害者の支援をしている団体でお仕事させていただいていたが、訳あって退職し、今は児童発達支援と放課後等デイサービスを運営している会社に勤めている。
児童発達支援や放課後等デイサービスの事業所は近年爆発的に増え、障害福祉の成長分野と言える。
これだけ少子化が叫ばれ、年々子供が少なくなってきている中、なぜそれだけニーズがあるのだろうと不思議に思っていたが、働き出して現状を見て、なるほどと思った。
子供は減ってきているが、障害福祉の対象が昔と比べ、かなり広がっており、そこでニーズの広がりがあるのだと実感した。
昔は重度の知的障害や身体障害の方が主な対象であったのが、発達障害という概念が出てきて、発達障害児・者が福祉の対象となることで、かなり対象が広がってきているように感じる。
発達障害児とは発達に問題を抱えていたり、偏りがあったりする子供達のことだが、昔は発達障害という概念もなかったので、多くは一般の児童と比べて問題を抱えている問題児として扱われてきたのではないかと思われる。その中の一部は学習の遅れから中・軽度の知的障害として扱われる子供もいたであろう。
今は発達障害で精神の障害者手帳を取得できるので、昔なら障害者手帳の対象にならない子供も手帳を取得するようになった。
支援学校(昔の養護学校)の先生の話でも、昔は重度の知的障害や身体障害の子供が主に入学していたが、近年、昔なら入学して来なかった障害の軽い子供達が入学してくるようになったとおっしゃっていた。
対象が広がることによって、障害に対する認識も段々と変わってきているのではないかと思う。
対象が広がることで、丁寧な支援を受けることができ、子供達が健やかに成長して、社会の中で幸せに生きて行けるようになってくれればと願う。